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てんかんとは

小児てんかんの診断は?

1)問診:どんなことを聞かれるか

小児てんかんに関する問診では、発作に関すること以外に、出生時のことやそれまでのケガ、ひきつけ(熱性けいれん)を起こしたことがあるか、発達は正常であったか、などについても質問されます。そのため、母子手帳を用意しておくと便利です。また、学校の成績を尋ねられることもあります。また、携帯電話の動画機能を使って発作の様子を撮影しておくと、状況を正確に伝えることができるので診断の役に立ちます。

小児てんかんの問診の内容

出生時に関する問診生まれた時の体重、満期産だったかどうか、生まれた時すぐ泣いたか、その他の出生時の様子
これまでの様子発達の様子(首の座り、寝返りの時期、ハイハイや歩き始め、言葉のしゃべり始めの時期など)、大きな病気の有無、特に頭を打ったり、脳炎や代謝性の病気、高熱時のひきつけ(熱性けいれん)の有無、など

2)発作の確認:発作時の様子を詳しく説明することが大切

発作が起こった時はあわててしまうと思いますが、次のようなことを観察できると診断に役立ちます。

発作の始まり方

発作は突然あらわれたのか?また、けいれんは全身にあらわれたのか、あるいはからだの一部(片手、顔など)なのか?、などの発作のあらわれ方を、また行動の停止、ぼんやりした顔つき、急に言葉がとぎれる、急に動作が止まる、など発作の始まり方を具体的に説明します。

発作の展開のしかた

手足を硬くして、つっぱり、そしてガクガクする(間代性)、強く倒れる、くずれるようにしゃがみ込む、口をモグモグさせる、手足を意味もなく動かすなどまとまりのない動作をする、だだボーッとしている、などどんな症状が続いて起こってくるかなどを説明します。またけいれんや強直の場合に左右差がなかったかどうかも説明します。

発作の終わり方

けいれんがおさまると眠ってしまう、ぼんやりしてキョロキョロしたり、落ち着きなく動き回る、すぐに元に戻ってそれまでしていた動作を続ける、など発作が終わる時の状態について説明します。

発作後の様子

頭が痛い、口の中や舌を噛んでいた、尿をもらしていた、手や足をすりむいた跡があった、からだに打ち身があった、筋肉が痛かった、など発作後の様子を説明します。

起こりやすさとの関係(誘発因子)

発作前の体の状態(ようす)が重要です。発作が起こることに関係すると思われることで、気がついたことを説明します。たとえば、寝不足や学校のイベント、発熱などがきっかけになることもあります(「誘発因子と助長因子」参照)。

発作の起こる時間帯と頻度

何時頃、何をしている時に発作が起こるか、寝ている時に起こるか、などの様子を説明します。

3)てんかんと間違われやすいけいれん

けいれんはてんかん以外にも起こる症状で、てんかんと区別して対応する必要があります。てんかんと間違われやすいけいれんを起こす病気を以下に示します(「他の病気と間違えられやすい小児てんかん」「コラム:てんかんとけいれん」参照)。熱性けいれん、息止め発作、軽症下痢に伴う発作、睡眠時(入眠時)ぴくつき、悪夢、かんしゃく、チック、失神、心因発作、急性代謝障害(低血糖、テタニー)、など

4)脳波におけるてんかん波形の確認

子どもの脳は未熟なため、脳波は成人の脳波と違います。赤ちゃんのときは脳の中の神経と神経のつながりが十分でなく、脳波も遅いゆっくりとした波が主体です。その後、年齢とともに発達し、波も早く規則正しくなります。
一般に、1回の脳波検査では診断がつかないことが多く、初回の検査ではてんかん患者さんの半数に正常脳波がみられるといわれています。さらに乳幼児では、脳波が不安定なこともあって、てんかん波をとらえにくいとされ、成長とともに繰り返し脳波を記録することが必要です。また、小児で起きている時に脳波異常がみられない場合は、寝ている時に脳波検査を行うとてんかん波をみつけられることが多いとされています。その他に長時間持続ビデオ脳波モニター検査が必要になることもあります。
一方、てんかん性の脳波異常があっても発作がない小児は、全体の5%程度とされています。