てんかんinfo

てんかんを知りたいあなたのために

てんかんとは

小児にみられるてんかん以外のけいれん

1)熱性けいれん

てんかん以外のけいれんとして、小児の「熱性けいれん」が有名です。熱性けいれんは、乳幼児(多くは6ヵ月から6歳まで)が、感染症を伴って体温が急激に上昇すると、大脳がけいれんを起こしやすい状態になるために起こります。つまり、発熱けいれんは発熱により起こり、てんかんは発熱以外でも脳が電気的に過剰に興奮しやすい状態で発作が起こる病気です。

熱性けいれんの特徴

  • 発作の時間はほとんどが5分以内で、長くても15分程度
  • 24時間以内に再び発作が起こる可能性は13~16%
  • 発作を繰り返す割合は30~50%で、ほとんどが2~3回でおさまる
  • 最初の発作が起こった年齢が低いほど(1歳以下)、再発する可能性が高い
  • 熱が高い(39℃くらい)方が起こりやすい
  • 女児の方が男児よりも起こりやすく、繰り返しやすい
  • 日本の一般人口の熱性けいれんの患者さんの割合は5-8%

2)息止め発作

乳幼児によくみられる症状で、激しく泣いている乳幼児が急に呼吸を止めて意識がなくなり、チアノーゼ(体内の酸素が不足して皮膚や粘膜が青紫色になること)を呈し全身を硬直させて首や背中を反り返らせる発作です。

3)失神

小児期から思春期の頃にかけて起こることの多い発作です。脳に必要な血液量が急激に減るために起こる発作で、血圧が不安定なために起こると考えられます。たとえば、急に立ち上がった時、排尿したとき、採血が終わった後などにめまいや脱力感、発汗や頻脈、顔面蒼白などを伴って意識が喪失します。

4)心因発作

精神的な問題が原因でてんかん発作のような発作を示すことがあります。てんかん発作は、ほとんど同じ症状を繰り返し起こすことが特徴ですが、「発作のたびに違う症状が現れる」、「誰もいないところでは発作が起こらない」などの場合は、心因性非てんかん性発作の可能性が高まります。てんかん発作かどうかは、脳波などを検査し、総合的に判断します。

5)チック

チックは、顔の筋肉がときどきピクッと動きますが、同じ筋肉ばかりでなく、違う筋肉にもあらわれ、あらわれる間隔はいろいろ、といった症状を示します。チックも精神的な緊張がある時に現れやすくなりますが、詳しい原因は不明です。

その他に、軽症下痢に伴う発作、睡眠時(入眠時)ぴくつき、悪夢、かんしゃくなどにもけいれんがあらわれます。

てんかんと遺伝

少数のてんかん症候群を除き、多くの場合てんかんは遺伝しません。「てんかん発作の起こりやすさ」は遺伝する可能性がありますが、この場合でもてんかんを引き起こす別の原因があって初めて発症すると考えられます。また、脳の損傷によって起こるてんかん(症候性てんかん)は遺伝しないとされています。最近の研究では、てんかん患者さんの子供がてんかんを発病する頻度は4~6%で、一般の人の2~3倍と言われています。だたし、てんかんの種類によってその頻度は変わります。日本で行われた調査では、てんかん患者さんの子供にてんかんが発病した頻度は4.2%で、特発性てんかんが11.0%、症候性てんかんが3.2%、また全般発作が9.2%および部分発作が1.8~5.9%でした。てんかんが遺伝するかどうかは妊娠中の人だけでなく、これから結婚する人にとっても大変重要な問題ですので、「遺伝カウンセリング」を受け、相談に乗ってもらうとよいでしょう。

遺伝カウンセリングとは
ある遺伝子の異常で起きる遺伝病や先天異常について、患者やその家族の疑問に応え、相談に乗ってくれるカウンセリングです。現在では「認定遺伝カウンセラー」という遺伝病専門のカウンセラーの養成が進んでいます。