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てんかんとは

見誤りがちなてんかん

「てんかん」でないにも関わらず、「てんかん」と見誤ってしまう疾患

高齢者てんかんの発作症状は非けいれん性が多く、またかつ様々な症状がみられます。たとえば、意識障害や言葉がでない、からだの麻痺などが1~2分程度のごく短い時間あらわれます。また、発作後にもうろう状態が続くこともあります。そのため、下表のような病気と見誤ってしまうことがあります。これらの病気の症状には失神やけいれん、異常な行動などがみられます。
ただし、脳血管疾患やアルツハイマー病などではてんかんを合併していることも多く、判別が難しいこともあります。てんかんであることを確認するためには脳波検査が行われます。

高齢者のてんかん発作と見誤られることのある病気

心血管障害失神、けいれん性失神、心不全、不整脈、など
脳血管障害一過性脳虚血発作(軽度の意識障害を伴う場合)、など
片頭痛脳底型片頭痛、など
薬物中毒アルコール離脱、各種中枢神経作用薬、など
感染症急性脳炎、慢性脳炎、寄生虫感染症、敗血症など
代謝性疾患低血糖、高血糖、電解質異常、甲状腺機能障害、ポルフィリア、高炭酸血症、など
睡眠異常症レム睡眠異常症、周期性四肢運動障害、夢遊症、夜驚症、など
日本てんかん学会ガイドライン作成委員会報告 高齢者のてんかんに対する診断・治療ガイドラインより

「てんかん」であるにも関わらず他の疾患と見誤ってしまう「てんかん」

高齢者てんかんの発作は複雑部分発作が多く、非常に短時間の意識障害がみられることがあります。例えば、1~2分間の意識障害と口をモグモグする(自動症)のような発作のある場合、会話中に発作を起こしても周囲の人たちは気づかないことがよくあります。しかし、当人には発作時の記憶がなく、話がかみ合わなくなり周囲の人たちから認知症、ひどい物忘れ(健忘)、うつ病などと勘違いされるようなことがあります。また、発作時に突然怒り出したり、ぼんやりするような発作症状も認知症などと勘違いされることがあります。
認知症やうつ病とてんかん発作の違いは、意識障害以外に何らかの同じ症状を繰り返したり、発作時以外は記憶がはっきりしています。てんかんであることを確認するためには、脳波検査が行われます。

他の病気と見誤られる高齢者てんかん

精神科的疾患心因性非てんかん性発作、うつ病、解離性障害、遁走、双極性障害、不安神経症、など
一過性全健忘(反復することもある)
認知症アルツハイマー病、など
日本てんかん学会ガイドライン作成委員会報告 高齢者のてんかんに対する診断・治療ガイドラインより