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高齢者てんかんの診断

高齢者てんかんの診断はどうするの?

高齢者に対するてんかんの診断も他の年代と同じように、脳波、画像診断、問診などにより決定します。高齢者てんかんには以下のような特徴があります。

1)高齢者が起こすてんかんは大脳が障害された部分てんかんが多い

高齢で発病するてんかん(高齢者てんかん)は、失神や一過性脳虚血発作(一時的に脳の血管が詰まることで起こる症状)など他の疾患との見分けが難しいとされています。高齢者てんかんの多くは部分てんかんで、原因不明のてんかんに比べて脳血管障害や脳腫瘍など大脳に何らかの障害によって起こるてんかんが多いとされています。また、認知症でもてんかんを合併します。

2)発作型には複雑部分発作が多い

高齢者てんかんは部分発作の中でも意識障害を伴う複雑部分発作が多く、けいれんがみられない(「非けいれん性」といいます)ため、てんかんの診断が遅れることが少なくありません。 発作の症状は、非けいれん性で症状自体が短時間で目立たず、また人によって様々な症状があらわれ、さらに意識障害、失語、麻痺などもみられます。また発作後にもうろう状態が長く続くこともあります。

3)高齢者てんかんは認知症などと間違えられて診断されることが多い

高齢者てんかんの特徴は、けいれん症状がなく意識障害を起こす複雑部分発作が多いため、認知症などと誤診されることがあります。

4)複雑部分発作の重積状態を起こすことが多い

高齢者になって最初にてんかん発作を起こす時は、約30%がてんかん重積状態を経験するといわれています。その多くが複雑部分発作重積状態で、けいれんを起こさないためにてんかんと判断できないことがあります。

5)通常の脳波でてんかん波をみつけにくい

高齢者てんかんでは、脳波によっててんかん波をみつけることができる割合が30~70%と決して高くありません。そのため、繰り返して脳波検査をすることが必要になる場合があります。また、脳波異常は睡眠時にのみ見られる場合が多いので、睡眠脳波チェックが必要になります。場合によっては、長時間持続ビデオ脳波モニター検査をすることもあります。

6)高齢者てんかんは画像診断が必要

高齢者の初めてのてんかん発作の場合は、脳の画像検査を行う必要があります。通常、てんかんの原因を診断するためにはMRI 検査が最も適切な検査とされています。