てんかんinfo

てんかんを知りたいあなたのために

てんかんとは

出産

1)出産方法と分娩中の発作

一般に、てんかんを有する女性でも自然分娩が可能で、90%以上の人が通常の出産方法で赤ちゃんを産みます。
ただし、分娩中に発作が起きた場合、胎児の脳に十分な酸素が行かない低酸素状態が続くことで胎児への障害が心配されます。そのような場合には、分娩中に発作を抑える薬剤が投薬されます。これは、薬の影響よりも発作による胎児への影響を考えるためです。また出産した子供の出血予防のために新生児にはビタミンKが投与されます。

2)主治医と産婦人科医との連携

てんかんを有する方が出産する場合には、主治医と産婦人科医との連携が大切になります。産婦人科の担当医に、てんかん発作のリスクをきちんと理解してもらうことは重要です。そのために、てんかんの主治医から産婦人科の担当医へ紹介状を書いてもらうと良いでしょう。また、産婦人科の担当医がてんかんの主治医に適切な方法で連絡がとれるようにしておくと良いでしょう。
これらの準備をしておけば、体重増加による薬の血中濃度の減少や、発作の増加などによる薬の使用や変更にも、適切に対応してもらえて安心です。
妊娠中は、本人そして胎児のために、少しでも不安やストレスを減らすようにしましょう。

3)生まれる子供がてんかんになるリスクは

一般女性の場合、出産する子供がてんかんを発症する人口当たりの頻度は約1%と言われています。一方、てんかんを持つ女性の場合の発症頻度は、8~9%で、90%以上の子供はてんかんを発症することはありません。また父親がてんかんを持っていて、母親がてんかんでない場合に子供がてんかんを発症する割合は2~3%と言われています。
(兼子直 : てんかんと妊娠、治療75 : 270-273,1993)