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診断と治療

画像検査

画像診断(CT、MRI、SPECT、PETなど)

画像診断は大脳の中がどのような状態になっているかについて調べる検査です。てんかんの原因、や、てんかん以外でけいれんが起こっている可能性を確認するために行われます。

1)X線CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影)

X線を利用して、水平方向に輪切りにした体内の様子を画像化する検査です。比較的簡単に検査でき、得られる情報も多いことから、わずかな放射線の危険性よりも検査の有用性の方が高いと判断される場合には、よく用いられます。この検査によって脳の中に腫瘍や外傷、血管の異常による傷があるかどうかを確認します。特に、カルシウムが沈着した部分(「石灰化」と呼びます)をみつけるためには適切な検査です。

2)MRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像法)

磁場と電波によって、体内の様子を画像化します。放射線の危険性はありません。画像は、X線CTとよく似ていますが、X線CTではとらえにくい部分を見ることもできます。脳のMRIによって微細な脳の異常をとらえることができるため、てんかんが起こる焦点(てんかんの電気的な興奮が起こる場所)がどの部分にあり、そこがどのような状態になっているのか、などについて調べることができます。例えば、腫瘍が見つかり、切除することでてんかんが治ることもあります。

3)SPECT(スペクト:single photon emission computed tomography:単一光子放射断層撮影)

放射性医薬品を体内に投与して、脳・心臓・がんなどの情報を得る検査です。SPECTでは、X線CTやMRIとは異なり、画像だけではなく、血流量などの脳の働きを見ることができます。たとえば、どこの細胞が発作によって影響を受けているかなどの情報を得ることもできます。 一般的にてんかんが起こる焦点では、発作と次の発作の間の血液の流れや糖・酸素の消費量が低下し、発作が起こっている時には血液の流れや糖・酸素の消費量が上昇するといわれています。これを画像化するのがこのSPECTや次にあげたPET検査です。発作時における血液の流れの高い部分をみつける手段としてSPECTが優れているという意見もあります。

4)PET(ペット:positron emission tomography:ポジトロン断層法)

ポジトロン核種(陽電子を放出する元素)というものを体内に投与して、脳のエネルギーとなる糖や酸素に標識(マーク)を付けることで、脳における糖や酸素の消費量を調べることができるので、脳がどの程度機能しているかがわかる検査です。SPECTよりも鮮明に脳の働きを知ることができます。PETはMRIで見つけることのできなかったてんかんが起こる焦点を見つけることができるとされています。