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発作時の対処法

発作時の対処法

発作時の対処法(リビングで発作が発現した場合の対処法)

周りの人が心がけることは?

落ち着いて行動することが大事

目の前の人が発作で突然倒れ、呼吸が止まり、顔色が土気色になっていくのを見ると最初はとても慌ててしまうかと思いますが、落ち着いて行動すれば大丈夫です。
けいれんが体の一部にとどまり、全身に拡がらないときは、本人の安全に気をつけて、そのまま様子を見ます。また、全身にけいれんが起きた場合でも、普通は1分~数分で発作はおさまり、その後10~20分以内に意識が回復することが多いのでそのまま様子を見ていてかまいません。
ただ、けいれんが長時間にわたって止まらないときや意識が戻らないうちに再びけいれんが起きる場合などはすぐに治療を受けなければならないので、病院に連れて行きましょう。

発作が起こったらやるべきこと

  • 危険な場所(道路、階段など)で倒れた場合は安全な場所に移動させる
  • 横にして、周囲の危険物を除き、けいれんによって体を打撲しないようにする
  • 呼吸しやすいように服のボタンを外し、ベルトをゆるめる
  • 時計があれば発作が起こった時刻を確認し、てんかんの様子を観察する

発作のとき・発作の後に注意することはなんですか

発作時

  • けいれんの最中は名前を呼んだり、体を押さえたり揺さぶってはいけません。
  • 舌をかまないようにと、けいれんの最中に口の中に指、タオル、スプーンなどを無理に突っ込んではいけません。無理に硬いものをさし込むと歯が折れたり、口の中を傷つけたりしますし、指を入れると噛まれてけがをしてしまいます。物をさし込むより、下あごを下から軽くあげ、けいれんの際に舌を噛まないようにしてあげましょう。

発作後

  • 上を向いていると、発作後に食べ物を吐いたときに、吐いたものが気管に詰まって呼吸ができなくなるので、発作の後は顔を横にしましょう。
  • けいれん発作後にしばしば眠ってしまうことがありますが、発作後にもうろう状態となり、物にぶつかったり、危険なものに触れたりすることがありますので周囲の人が軽く寄り添って保護してあげましょう。

入浴、プール、食事中に発作が起こったときはどうすればよいでしょうか

入浴

てんかん発作の中で最も注意が必要なのが入浴中での発作です。

入浴時の対処

  • まずお湯から顔をあげ、呼吸が可能な状態にする
  • うまく顔があげられない時は迷わず浴槽の栓を抜き、排水する
  • 呼吸が止まっていたり、大量にお湯を飲んだりと、生命の危険があるときは浴槽の栓を抜くのと同時に救急車を呼ぶ

予防方法

  • お湯はなるべく少なめに張る
  • 浮き輪を用意する
  • 家庭や施設では必要な注意・監視をおこたらない
  • 長風呂はしない
  • 一人暮らしの場合はシャワーだけにするのがよい
  • お湯と水を別々に出す方式の蛇口は、熱湯を先に出したあとに発作が出たり、発作時に蛇口に体が当たって熱湯が出てしまったケースもあるので注意が必要です
  • 上と同じ理由で、風呂釜でお湯を沸かす方式(追いだき)の場合も注意が必要です

プール

てんかん発作がある場合は監視が絶対に必要になります。けいれんが起きた場合はまず体を支えて水面から顔を出すようにします。けいれん中は水の中で体を支え、無理にプールから引き上げようとしないようにします。けいれんがおさまったら、できれば意識を回復した後にゆっくり水から引き上げるか、自分で上がってもらうようにします。もし、すでにおぼれている状態であればただちにプールから引き上げて救急車を呼んでください。
プールから上がるまでは必ず介助者がそばに付き、連絡などのためにその場から離れるときは違う人に介助を引き継ぎます。
また、プールサイドでの転倒にも注意が必要です。転倒する発作の多い人は必ず腕を組んで移動するなどの注意が必要です。

食事中

食事中にけいれんが起きると、食事がのどに詰まってしまうと思うかもしれませんが、飲み込む力の弱い人以外はほとんどそういう事故は起こりません。ですから、けいれん中に無理に口の中から食べ物を出そうとしなくてもかまいません。
むしろ食事中のけいれんで注意することは、テーブル側に突然倒れることで食器をひっくり返し、やけどをすることです。そのため、熱い物を入れた容器は遠くに置くなどの注意が必要です。

発作の後はどうするの?

てんかん発作後、深い呼吸で眠りにつくことがあります。発作は脳が過剰な反応をしている状態なので、発作後は脳を休ませることで元に戻ることができるのです。ですので、発作後に寝てしまった場合はそのまま眠らせてください。
発作が起こると周りの人は大変驚くのと同時に、興味本位で見てしまうこともあります。特に学校などで発作を起こした場合、それを見ていた子ども達に対する教育・指導が大切です。教育のよい機会ととらえ、てんかんについてきちんとした説明をしてあげましょう。