抗てんかん薬「ブリィビアクト®︎」を
服用される患者さんとご家族の方へ

監修:新宿神経クリニック 院長 渡辺雅子先生

女性
男性

「ブリィビアクト®︎」は、てんかんの部分発作(二次性全般化発作を含む)のある方に処方されます。このお薬は、主治医の指示どおりに服用し続けることが重要です。ご自身の判断で服用を中止したり、量を加減したりしないようにしましょう。

お薬を服用する前に確認いただきたいこと

次のような方はこのお薬を服用することはできません。

以前にブリィビアクト®︎に含まれる成分やピロリドン誘導体(ピラセタム(ミオカーム®︎)またはレベチラセタム(イーケプラ®︎))を服用して過敏な反応を経験したことがある。

このお薬を服用する前に、以下について当てはまることがありましたら、主治医に伝えてください。

  • 肝臓に問題がある。
  • 妊娠している、または妊娠する予定がある。
  • 母乳育児中、または母乳育児を計画している。

飲み合わせに注意が必要なため、特に以下のお薬などを服用されている場合には、必ず主治医にご相談ください。

  • リファンピシン(リファジン®など)
  • カルバマゼピン(テグレトール®など)
  • フェニトイン(アレビアチン®など)
  • アルコール(飲酒)

お薬の服用中に注意していただきたいこと

  • 時に、攻撃的になる、感情が激しくたかぶる、落ち着きがない、実際には存在しないものを存在するかのように感じる、根拠がないのにあり得ないことを考えてしまう、気分がゆううつになる、ちょっとした刺激で気持ちや体の調子が崩れる、などの精神症状があらわれることがあります。
    また、死にたいという気持ちになる可能性もまれにあります。これらについては主治医から十分に理解できるまで説明を受けてください。

患者さんへ

攻撃的になる、死にたいという気持ちになるなどの症状があらわれた場合には、放置しないで主治医に相談してください。もし、気分に変化があったと感じた場合には、ご家族などの方にも伝えるようにしてください。

ご家族などの方へ

患者さんの状態の変化について観察して、変化がみられた場合には主治医に連絡してください。

  • 眠気、めまい、疲労感、イライラ、不安、吐き気といった副作用がみられることがあります。
  • 特に眠気やめまいは服用し始めなどにみられやすい副作用ですが、服用を続けることで次第に慣れていくことがあります。
  • 非常に少数の方(服用された約500人に1人)では、他の抗てんかん発作薬と同様に自分を傷つけたい、この世から消えてしまいたいという気持ちや行動を引きおこすおそれがあります。
  • このような症状がみられた場合には、すぐに主治医や薬剤師に相談してください。
  • 主治医と相談せずに、ご自身の判断でお薬の量を増やしたり、減らしたりしないでください。
  • 妊娠している、または可能性がある方は主治医に相談してください。
  • 授乳は主治医に相談してください。

その他の重要な注意

  • 症状がおさまったとしても、ご自身の判断でお薬の服用をやめないでください。症状が再発してしまうおそれがあります。
  • 眠気やめまいなどがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
また、くすりのしおり、患者向医薬品ガイド、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。