抗てんかん薬「イーケプラ®︎」を
服用される患者さんとご家族の方へ

患者様
医師

「イーケプラ®︎」はてんかん発作を抑えるお薬です。このお薬は、指示どおりに服用し続けることが重要です。体調が良くなったからと、自己判断で服用を中止したり、量を加減したりしないようにしましょう。

お薬を服用する前に確認いただきたいこと

次のような方はこのお薬を服用することはできません。

以前にイーケプラ®︎錠、イーケプラ®︎ドライシロップに含まれる成分やピロリドン誘導体(ピラセタム(ミオカーム内服液33.3%))を服用して過敏な反応を経験したことがある人。

次のような方は服用する前に必ず担当の医師または薬剤師に伝えてください。

  • 以前にお薬を服用してかゆみや発疹などのアレルギー症状を経験したことがある人。
  • 腎臓に障害のある人。
  • 肝臓に重い障害のある人。
  • 妊娠または授乳中の人。
  • 他にお薬などを使っている人(一般用医薬品や食品を含めて)。

お薬の服用中に気をつけていただくこと

  • てんかん発作が悪化したり、てんかん重積状態*があらわれたりすることがあるので、自分の判断で服用する量を減らしたり、服用するのをやめたりしないでください。服用を中止する場合には、医師の指導で少なくとも2週間以上かけて徐々に減量されます。

    *てんかん重積状態:てんかん発作をくりかえし、なかなか回復しない状態
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあるので、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
  • 患者さん、ご家族などの方は、ちょっとした刺激で気持ちや体の調子が崩れる、意識が乱れる、考えがまとまらない、いらいらする、あせる、興奮しやすい、攻撃的になるなどの精神症状があらわれ、死にたいという気持ちになる可能性があることについて、医師から十分に理解できるまで説明を受けてください。
患者さんへ

攻撃的になる、死にたいという気持ちになるなどの精神症状があらわれた場合、医師に相談してください。もし、気分に変化があったと感じた場合には、ご家族などの方にも伝えるようにしてください。

ご家族などの方へ

患者さんの状態の変化について観察して、変化が見られた場合には医師に連絡してください。

  • 妊婦または妊娠している可能性がある人は医師に相談してください。
  • 授乳中の人は医師に相談してください。
  • 他の医師に受診する場合や、薬局などで他のお薬を購入する場合は、必ずこのお薬を服用していることを医師または薬剤師に伝えてください。

イーケプラ®︎ドライシロップを服薬される患者さんとご家族の方へ

お薬の飲み方

1回分のお薬をコップなどに入れ、飲みきれる量の水を加えて、かき混ぜてから服用してください。

注意

  • お薬は飲む直前に溶かしてください。作り置きはしないでください。
  • 水に溶かすとわずかに白くにごりますが、品質には問題ありませんのでそのまま服用してください。

お薬の保管

  • お薬が固まる場合がありますので、湿気を防ぐ容器に入れて、直射日光を避けた涼しい場所で保管してください。
  • 子供の手の届かない場所に保管してください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。
また、くすりのしおり、患者向医薬品ガイド、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。