Q.
てんかんは治る病気ですか?
A.
発作の多くは止めることができますが、タイプによって治りやすさが異なります
てんかん発作の70〜80%は抗てんかん薬や外科治療によって止めることができるといわれていますが、てんかんのタイプによって治りやすいものと治りにくいものがあります。てんかんは一人一人異なっていますので、例外もありえます。今後の見通しについては主治医に尋ねてみましょう。
- 治るタイプ
- 自然終息性てんかん(良性小児てんかん)
- 小児期に発症し、通常成人になるまでに完全に治ります。
- 欠神発作
- 大部分は成人になるまでに治り、特に全身けいれんなどの発作がないものほど治りやすいことが知られています。
- 成人の側頭葉てんかん
- 80%は薬で発作を抑えることが可能です。
- 完全に治るわけではないが、症状をなくすことが期待できるタイプ
- 若年ミオクロニーてんかん(JME)
- 抗てんかん薬によって症状を抑えることが可能ですが、薬を中止すると5年以内の再発率が75〜100%といわれています。勝手に薬を中止せずに、主治医の先生の指示に従いましょう。
- 治りにくいタイプ
- ウエスト症候群、レノックス・ガストー症候群
- 発作は治療にある程度反応しますが、完全に治ることは難しいタイプです。
- 側頭葉てんかん
- 側頭葉てんかんの一部に完全な発作の抑制が難しいタイプがあります。
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よくあるご質問監修
大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 教授 下野 九理子 先生