Q.

てんかんが起こる前兆はどんなものがありますか?

A.

主に、身体感覚症状、視覚症状、聴覚症状などがあります

てんかんの前兆とは「発作の起こり始めに自覚する症状」を意味します。したがって、前兆とは発作の初期症状と考えることもでき、どのような前兆が起こるかによって発作の起こる部位を特定する大切なサインとなります。そのため、その人の前兆症状はいつも同じ症状であることが多いです。

主な前兆症状
身体感覚症状
手足がピリピリする、感覚がなくなる、電気が走るような感じがする、手足が熱い、冷たいなど、さまざまな感覚が起こります。
視覚症状
点や円形など、いろいろな形や、色が見える。ぼやけて見える、ゆがんで見える、一部が見えなくなる、などがあります。
聴覚症状
ブンブン、カンカンという、機械の音がする、といった単純な音から、人の声が聞こえる、といった複雑な内容のこともあります。

この他にめまいなどの身体動揺感、焦げくさい臭い、硫黄の臭いなどの嗅覚症状、苦い、甘い、酸っぱい味がするなどの味覚症状、こみ上げる吐き気や胃腸がゴロゴロするという体や内臓の感覚異常の他に頭痛、不安感、恐怖感、胸がドキドキする、脈が速くなるなどのいろいろな症状が起こります。

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よくあるご質問監修

大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 教授 下野 九理子 先生