Q.

抗てんかん薬は妊娠中に飲んではいけませんか?

A.

薬に対して過剰に心配するのではなく、妊娠前から主治医と十分相談してください

妊娠や出産に対して、発作と抗てんかん薬のどちらがより影響があるかが問題になります。抗てんかん薬の種類によっては服用すると、先天性の異常を持った子供が生まれる可能性が高くなるものがあります。しかし、妊娠中に全般性のけいれん発作が起きると切迫流産や切迫早産などの原因となる可能性があります。

妊娠に際し、次のような注意が必要です。

妊娠時に必要な注意
  • 抗てんかん薬はなるべく少ない種類で治療する。
  • 先天異常が起こりやすい抗てんかん薬を妊娠する前から計画的に他の抗てんかん薬に変更しておく。
  • 危険な抗てんかん薬の飲み合わせはしない。
  • 葉酸が低下したときには補充する。

以上の処置をすることで、妊娠・出産に対する薬の危険性をかなり防ぐことができます。薬に対して過剰に心配するのではなく、妊娠前から主治医と十分相談し、時には妊娠前カウンセリングを受け、疑問や不安を十分に解消することも必要です。

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よくあるご質問監修

大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 教授 下野 九理子 先生