ストーリー｜ボクのノウ司令室 | てんかんを持っている子どもの子育て | 日常生活と支援制度

ボールが来きたぞ！
足あしを出だしてボールをけるんだ！
今日きょうもノウ司令室しれいしつは大忙おおいそがし。
体からだのいたるところに指令しれいを出だしています。

キューン・・・・・
モニターが消きえた！指令しれいが出だせないぞ。
発作ほっさだ！
発作ほっさモード、オン！

発作ほっさモード発動中はつどうちゅうです。
バタンと倒たおれたり、
ぼーっとすることがあります。
心配しんぱいしなくて大丈夫だいじょうぶです。
2～3分ふんで戻もどります。

・・・ブォーン
モニターがつきました。体からだに指令しれいも出だせます。
びっくりしましたね。
もう大丈夫だいじょうぶですよ。

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くわしい説明（大人の方へ）

ストーリーの説明

サッカーをしているボク君。その間もノウ司令室は大忙しで体中に指令を出しています。
このストーリーでは、てんかんの発作について学びます。

てんかんは誰でもかかる可能性がある、ありふれた病気

てんかんは性別や年齢を問わず、赤ちゃんから高齢者までどの年代の人でもかかる可能性があります。100人いれば1人はてんかんを持っており、日本では100万人の方がてんかんを持っているといわれています。

ストーリーの説明

突然、ノウ司令室のモニターが消えます。てんかんの発作です。
てんかんの発作には、一部のモニターが消える発作、全部のモニターが消える発作があります。

発作は脳のバランスの崩れから

発作とは、病気の症状が急激に起こることです。てんかんの発作は、脳の情報を伝えるシステムのバランスが崩れて起こります。発作を繰り返し起こす脳の病気を「てんかん」といいます。
モニターが消えるのは一時的で、多くの場合、2～3分でもとに戻ります。

ストーリーの説明

発作モードが発動しました。
発作にはさまざまな症状があります。発作の症状は一人ひとり違います。発作のとき、ボク君はどうなるの？と聞かれたら、お子さんの症状を答えてあげてください。

たいていは2～3分

発作はたいていの場合、2～3分でおさまります。
発作の様子がいつもと違う場合や、発作が5分以上続いたり、意識の回復がないまま発作を繰り返す場合は、緊急の対応が必要な場合があるので、救急車を呼びます。

ストーリーの説明

モニターがつき、発作がおさまりました。
発作後はびっくりしたり、不安になったりしていると思います。気持ちを落ち着かせたり、安心させてあげてください。

お友達は味方。年齢にあわせてわかる言葉で伝えて

お友達といるときに発作が起こる可能性がある場合は、お友達に伝えることが望ましいです。お友達に伝えるときは、年齢にあわせてわかる言葉と表現で伝えましょう。病名を伝えなくても、「ときどき倒れることがあるんだな。そのときは大人を呼ぶんだ。」ということを理解してもらえば、子どもにとって大きな味方になります。