てんかんを持っている子どものこころのケア
発作が起こった場合は、慌てないこと、危険なものがあったら遠ざけること、不必要な声がけは控え見守ることが大切です。発作後にはてんかんを持っている子どもが不安にならないように発作前と変わらないようにふるまうことなどが大切です。また、必要以上に子どもの学習環境を制限せず、危険度にあわせて指導方法を工夫することが大切です。
てんかんを持っている子どものこころのケア
- 落ち着いて見守る
- 不安にならないように発作前と変わらずふるまう
- 特別扱いは本人が嫌な思いをすることがあるので、できることをしっかり評価し、自尊心を高めるようサポートする
- 体調やペースにあわせた指導を行う
まわりの子どものこころのケア
発作が起こったときに大切なのは、落ち着いて行動することです。発作を見た子どものなかには、驚いたり、怖いと感じたりする子もいるでしょう。先生方が落ち着いて行動することで、てんかんを持っている子ども、まわりの子ども、どちらに対しても安心と落ち着きを与えられます。まわりの子どもたちにてんかんについて説明する場合は、否定的な印象を与えないように自然な言い方で話し、発作がおさまれば、まわりの子どもたちとなんら変わりのないことを伝えることが大切です。
まわりの子どものこころのケア
- 落ち着いて行動する
- 「すぐおさまるから大丈夫」などの声がけをし、心配いらないことを示す
- てんかんについて正しく理解できるように指導する
てんかんを正しく知るための教材
先生から子どもたちへ、てんかんについて正しい知識を伝え、どのように接すればよいかなどを指導していただくための教材をご用意しました。
みんないろいろ みんな友だち
小学生向けの教材です。
脳のしくみやてんかんについての説明に加え、発作の対応や、困っているときは助けてあげてほしいことを伝える教材です。
多様性社会を生きる てんかんを知っていますか?
中高生向けの教材です。
てんかんや発作の説明、発作の対応についてのほか、多様性社会についても説明しています。
発作の対応方法-Epilepsy Action Australia-
てんかんを持つ子どもの目線で、発作の対応を説明したアニメーションです。けいれんを伴う発作と、顔が引きつったり、服を引っ張ったりする発作に対して、子どもたちがどう対応したらよいかを説明しています。
ご使用は、先生方の園・学校の状況(必要性や子どもたちの理解度など)に応じてご判断ください。また、てんかんのすべてを網羅したものではありませんので、先生方が受け持たれるてんかんを持っている子どものケースとは異なる事項もあることをご了承ください。ご使用の際は個々のケースに応じて、説明を加えるなど補足してご使用ください。