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高齢で発症するてんかんは多いの?

監修:むさしの国分寺クリニック 名誉院長 大沼 悌一 先生

高齢者てんかんは、過去に発症したてんかんが継続している場合と、高齢者になって新たに発病したてんかん(「高齢者てんかん」と呼びます)の2つがあります。高齢者てんかんには若年者のてんかんとは違う特徴があります。
なお、ここでは特に断りがない以外、「高齢者てんかん」と表記した場合は、高齢になって発症するてんかんを指すことにします。また、高齢とは特別に断りがない限り、65歳以上を指すものとお考えください。

高齢で発症するてんかんは多いの?

一般に、高齢者てんかんは脳卒中など原因がわかっている症候性てんかんが約2/3と頻度が高く、原因不明のてんかんである特発性てんかんは約1/3で、この点が小児のてんかんと大きく違うところです。欧米における高齢者てんかんの年間発症率を調査した研究では、70歳以上が人口10万人あたり100人以上、80歳以上になると150人以上となり、70歳以上では10歳以下よりも発病する頻度が高いという結果でした1)~3)
また、別の調査では60歳以降のてんかん有病率は1.5%で、年齢が高くなるほどてんかんを持つ人が増加するという結果が得られています。
しかし日本では、広い範囲における調査は現状では行われていません。

出典:
1)Hauser WA, Banerjee PN: Epilepsy 45-56, 2008
2)Olafsson E, Ludvigsson P, Gudmundsson G. et al.: Lancet Neurol 10, 627-634, 2005
3)WHO: Epilepsy Atlas. Switzerland 2005

年齢別のてんかん発病率

年齢別のてんかん発病率