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結婚・出産

結婚について

結婚相手には自分の病気のことや服薬の必要性を理解してもらうことが重要です。てんかんの治療には、長期的な服薬や定期検査が欠かせないため、配偶者に隠したままでは落ち着いて治療が受けられないからです。また、病気を隠しているという精神的な緊張や負担が、発作を誘発する可能性もあり、もし、家族の前で発作が起これば、家族はだまされたと感じるかもしれません。
一方、相手やその家族に理解されて結婚した場合は、治療や妊娠時に大いに協力してくれるものです。自分で説明するのが難しかったり、不安や心配がある場合は、2人で主治医に説明を聞きに行ってみましょう。

妊娠・出産・子育てについて

妊娠する前に

服用している薬の数や種類によっては、対策が必要な場合がありますので、妊娠する前に安全性の高い抗てんかん薬を必要最小限の量で服薬する等、準備することが勧められます。

  • 発作は、できるだけ妊娠前に抑制しておきましょう。
  • 一部の抗てんかん薬では、葉酸の低下が見られますので、先天異常発現の可能性がある血中葉酸濃度の低下が見られるときは、葉酸を補充しますので、主治医に相談しましょう。

妊娠中の注意点

妊娠中もきちんと薬を飲み、ストレスの少ない生活を送れば、約80%の患者さんの発作の頻度は、妊娠前と変わりません。しかし、抗てんかん薬の効果が、妊娠によって変化することもありますので、定期的な血中濃度検査脳波検査が必要です。
また、妊娠中の発作の主な原因は、薬の副作用に対する不安から、患者さんご自身が薬の量や飲む回数を調整するなどの、服薬の不規則性にあると考えられますので、妊娠中の安全対策について主治医とよく相談しましょう。

  • 妊娠初期にも血中葉酸濃度を測定し、低いときには葉酸を補充します。
  • 妊娠後期の発作は、流産・早産の危険性を高めますので、妊娠中でも薬は規則的に飲みましょう。
  • 発作が起こったときは、自分の判断で薬の量を調整せずに、必ず主治医に相談しましょう。

子どもへの影響(妊娠中)

妊娠中に発作を起こしたり、抗てんかん薬の量が多いときには、一時的に胎児の発達に影響する場合(頭が少し小さい、運動機能・精神発達の遅れなど)があることが報告されています。
妊娠や出産に対して、発作と抗てんかん薬のどちらがより影響があるかが問題になります。抗てんかん薬を服用すると、一般的に先天異常の新生児が生まれる可能性が高くなりますし、妊娠中に全般性のけいれん発作が起きると切迫流産や切迫早産などの原因となる可能性があるからです。
抗てんかん薬については次のことに、妊娠前から対処しておきましょう。

  • 抗てんかん薬はなるべく1種類で治療する
  • 奇形が起こりやすい抗てんかん薬を前もって他の抗てんかん薬に変更しておく
  • 危険な抗てんかん薬の飲み合わせはしない
  • 葉酸が低下したときには補充する

これらの処置をすることで、妊娠・出産に対する薬の危険性をかなり防ぐことができます。妊娠中に発作の頻度が増加する原因の約50%は抗てんかん薬を不規則に服用した場合であることがわかっていますので、薬に対して過剰に心配するのではなく、妊娠前から主治医と十分相談し、時には妊娠前カウンセリングを受け、疑問や不安を十分に解消することも必要です。

子どもへの影響(出産後)

薬や母親のてんかんは直接的には子どもの精神運動発達に影響がないことが知られています。

  • 一部の抗てんかん薬を飲んでいる場合は、一定期間、授乳を避けた方がよい場合があります。必ず主治医に相談しましょう。
  • 発達が遅れていると感じたら、子どもの発達に詳しい小児科医を訪ねてみましょう。